カテゴリ:映画、映像( 20 )

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先週土曜日。
個人的にはsonarsound tokyoを諦めたこともあって、モンモンとしているのも
アレだったので、ソフィア・コッポラの最新作を観に行ってきた。

【somewhere】

ヴェネツィア国際映画祭でも金獅子賞を受賞した作品。
それはセレブな映画俳優のお父さんとその娘の物語。

気にしすぎかもしれないけれど、ソフィア・コッポラと自身のお父さんのはなしを
リンクしてるのかなあと思うくらい、セレブのリアルな空虚さや虚無感を描かれている。

とはいえ、悲しい物語でも切ない物語でも何でもない。
見た後に、心がほっこり温かくなる映画だった。

とにかく淡々とストーリーが進むんだけど、『間』が『2拍』ズレてる。
あのシーンとかあのシーンも、『間』が『2拍』ほどズレてる。

それがリズムをいい意味で壊していて、観客をこの世界に引きこんでいくように感じる。
たぶん、それは主人公の映画俳優のお父さんの心象を表現してるのかなあなんて勝手に思ったり。
娘はないんです、『間』のズレが。
そこが面白かった。

見ていて、これは子どもなお父さんと大人な娘のラブストーリーなんだなあと。
互いに「役割」を必死に演じていても、そこにはやっぱり無理や強がりがあって、
その部分もお互いわかっているんだけど、どう変えていいかわからない。
でも、ふたりとも相手が大好きで、大切で、愛おしい。

お父さんは娘の前ではもちろん父であり、しかし時には息子みたいになって
同時に娘はもちろん娘であるんだけど、時にはまるで母や嫁、もしくは姉のような態度、空気を醸し出す。

その絶妙なバランスの上にある親子のラブストーリーがとても素敵で、かわいらしかった。

音楽もphoenixが手掛け、ソフィア・コッポラにはつきものの
素晴らしいミュージシャンたちの音楽が流れ、ポップセンス抜群だなあと改めて感激。

映像も音楽もセンスよく、物語も素敵な『somewhere』は公開したばかりなので是非。

しかし、主演のスティーブン・ドーフが個人的にはユアン・マクレガーとジャックバウアーで有名なキーファー・サザーランドを足して2で割ったような顔でそれが気になって、気になって(笑)

また、娘役のエル・ファニングは本当にかわいくて、キラキラしてた。
演技力も素晴らしく、エル・ファニングの存在がこの映画を大きく引っ張ったとすら感じる。

オススメな映画です。


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土曜日。
スパイク・ジョーンズの短編ラブストーリーを見に、渋谷Diesel Art Galleyに行ってきた。

“THERE ARE MANY OF US - I’M HERE”

短編映画のほかに、写真やスケッチや展示物もいくつかあった。

映画自体は素晴らしかったです。
ロボットのラブストーリーで時間にして約30分。
サンダンス映画祭でも上映された『I'm Here』は胸が苦しくなる映画でした。

愛する人のために、大切な人のために、
その人のためならば【自分の全て】を捧げる。

これはサクリファイス(犠牲)の物語ではなくて
コネクト(つながる)物語なんだなあって。

ネタばれになるので、詳しくは書けないけど、
ひとつひとつを失い、与えることで、ひとつひとつふたりがつながっていく。

僕はこのロボットの主人公のシェイドンのように
誰かのためにここまで自分を捧げることができるかなあ。

自分を捧げることがいい悪いじゃなくて
それだけ相手を想えるかどうか。
そして、その想いを伝えられているどうか。

猛省です、自分。
逆のことばかりしています。

人間が本来、持っていたものをなくし
人間が作り出したロボットが本来持ってないものを持っている。

僕の居場所はここ。
僕の生き甲斐はここ。
僕の生き方はこれ。

見ていて、深く考えさせられる映画。

美しい映像と切ない音楽も素晴らしい。
映像で感情を、音楽で琴線を、鳴らしてくる。

ちなみに男ロボットを演じた俳優は『ソーシャルネットワーク』でもサベリン役で
素晴らしい演技を見せたアンドリュー・ガーフィールド。
次回スパイダーマンの俳優さんでもある。
顔は出していないけど、身体で見事に演じています。

スパイク・ジョーンズの展覧会
“THERE ARE MANY OF US - I’M HERE”は
5月15日まで渋谷Diesel Art Galleyで開催中です。

“THERE ARE MANY OF US - I’M HERE”
会場/DIESEL ART GALLERY @DIESEL SHIBUYA B1F
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F Tel. 03-6427-5955
開館時間/11:30-21:00 *不定休

無料なので、お時間がある方は是非。

また、ベルリン映画祭にて、アーケイド・ファイアの音楽をもとにスパイク・ジョーンズが監督を務めた短編映画「Scenes from the Suburbs」も公開が楽しみで仕方がない。

映像のパイオニアと音楽のパイオニアの融合の映画はどんなものなのだろう。
ミュージックビデオはすでに公開中。



最後に『I'm Here』予告編をどうぞ。


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ソーシャルネットワーク


ついに昨日、念願の念願の【ソーシャルネットワーク】を鑑賞してきた。
鬼才デビット・フィンチャー監督、アーロン・ソーキン脚本、トレント・レズナー音楽、
facebook創設者マーク・ザッカーバーグを描いた映画。これを期待せずにいないほうが難しい。

もっとも、世の中とりわけ広告・web業界の一部ではfacebookが来る!来る!なんて
この映画をいいように利用しようという魂胆がどうにも気に入らない。
デビット・フィンチャーが描く時点で、facebook自体を描くわけがない。
facebookはオマケだ。本質はそこじゃない。
facebookの話はまた別のところでしよう。

と、そんなわけで仕事とプライベートの真ん中をとった【ソーシャルネットワーク】は
どうだったのだろうか。ちなみにゴールデングローブ賞を4部門受賞した。

一言でいえば、傑作だった。文句なしに。
この映画は原作があり、基本史実に基づいているのだけど、脚色もかなりあり、
厳密には史実とは違う。なので、あくまで娯楽映画として観た感想になる。

マーク・ザッカーバーグはアメリカでいうノードであり、ギークとして描かれる。
彼はあるひょんなことから、facebookというアイデアを思いつき実行する。

物語は基本的に訴訟問題とfacebookができるまでの過程を中心に描いている。
見事な編集のカットバックで時間軸と変えながら描いている。

監督のデビット・フィンチャーはこう言っている。

【創設者マーク・ザッカーバーグには、彼にだけ見えていたビジョンを完成させる責任があった。
だからそれを守らなくてはいけなかったのだ、と。
これは天才クリエーターのマインドを知る物語だ。facebookの物語じゃない】

そう、彼マーク・ザッカーバーグは守るべきものがあった。
そこには多大なる犠牲を伴わなければいけなかった。
だからこそ世界最大のSNSは生まれた。

彼は本当は人とつながりたくて、しょうがない人間だった。
でも、彼は自分が生み出した、人とつながるツールで人とつながれなくなってしまった。
5億人の友達と引き換えに、つながっていたかった人とつながれなくなった。

その心象風景を演出と編集と脚本と音楽で描ききる儚さにとても感銘を受けた。
ラストシーンのマーク・ザッカーバーグの行動が何よりも象徴的であり、示唆的だ。

僕らは何のためにつながろうとするのか。
僕らは何でつながりたいと思うのか。

人とつながること、信念、夢、意思、ビジョン、目的。
そのために失う代償は?

もちろんこの映画は事実に大きな創作を加えた物語だ。
だから、実際のマーク・ザッカーバーグがそうだったかはわからない。
それはいいのだ。僕は映画のソーシャルネットワークの感想を書いている。

これはひとりの若者の心を描く物語だ。
僕は素晴らしかったと思う。

もう一度観たい。
それぐらい強烈で悲しく、切ない映画だった。

最後にあえて言うなら、予告編に流れる賛美歌のcreepを流したら
一層世界観が深淵になり、言葉にできない感情がより沸き上がってきただろう。

傑作です。ソーシャルネットワーク。

creepが流れる予告編とともに。

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エヴァンゲリオン『序』を映画館で見て、『破』の鑑賞を楽しみに待ち続けていたのだけれど、
機会を逃し、いつのまにやら映画館での上映は終了。

Blu-Rayでの発売を今かと今かと待ちわびて、発売日に購入しても、
全く観れる時間がなく、昨日ようやく見終わった。

個人的には大満足の出来だった。

庵野秀明とエヴァは同一のものだと思っているのだけど、
今回の『破』を見て、ひとつ思ったことがある。

『庵野秀明にとって、世界はクリアに見え始めたのかなあ」

テレビ版のエヴァ(昔の映画版含む)は世界は悲しみと絶望に満ちていて、
その中でもがいてみるけれど、やっぱりそれはどこか空虚さもあり、諦めもあった。

言うなれば、外に出ようと思うのだけれど、その気持ちと相反するように、
内へ内へと深く潜り込む。潜り込んでしまう物語だったような印象だった。

一方、『破』はそうではなく、決してテレビ版で結果的に描かれてしまった、描こうと思ってなくても表に出てきてしまったもの、すなわち『世界は悲しみと絶望に満ちている』というものを
否定するのではなく、受け入れて肯定して、それでも前へ進むんだという想いを感じた。

『世界は悲しみと絶望に満ちているけれど、それでも世界は美しく、人は優しい』

『破』を見ながらそんなことを思った。
あくまで個人的には意見なので、あしからず。

でも、本当に素晴らしかった。
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【かいじゅうたちのいるところ】

スパイク・ジョーンズの新作【かいじゅうたちのいるところ】と小林武史監督、岩井俊二脚本の【BANDAGE】を二本立てで観てきました。in としまえん。

どっちも面白かったです。
【かいじゅうたちのいるところ】はモーリス・センダックの原作絵本を基にスパイク・ジョーンズが描くファンタジー映画。

ネタバレになってしまうので、あまり書けませんが
観ていてなんとなくキーワードとして思い浮かんだのが
【母性】と【客観性】、【感情】というワード。
この三つのキーワードがそれぞれのかいじゅうたちに与えられていているような気がしました。

見終わったあと、よかった!っていうような映画ではなく、
時間が経てば経つほど効いてくる、もう一度観たくなるそんな映画だと思います。
相変わらず音楽のピックアップとか素晴らしいです。

ただ予告編で使用されているArcade Fireが本編では使用されなかったのが残念です。
でも、僕はすごく好きだったのでオススメです。

【BANDAGE】


続いて、小林武史監督、岩井俊二脚本のバンド映画【BANDAGE】

【BANDAGE】の名前を聞いたのはずいぶん前の話。
最初は北村龍平監督、成宮君主演のはずだったが頓挫し、気づけば小林武史監督で主演が赤西君になっていました。

ストーリーは面白かったです。
かなり美化されてるというか、それはないなという場面も多々あり、きれいすぎるという印象も拭えない感じでした。

すごかったのはやはり岩井俊二の申し子の伊藤歩の演技。
彼女でちゃうと周りの役者が食われてしまうんですね、完璧に。うまかったです。

赤西君は演技や歌唱力(肝なんだけど)は置いておいて、役との親和性は高かったように思います。また、【ソラニン】にも出る高良健吾くんも出ています。ボーウィング奏法やってます。

90年代のバンドブームの中のど真ん中にいた小林武史だからこそ、とてもバンドの崩壊の過程や内部のやりとりなどはリアルだったように思います。

個人的には好きです。
撮影や編集でもっと岩井俊二的な部分が出るのかと思いましたが、そこまででもなかったです。

ただ集客のためにはしょうがないのでしょうけど、宣伝ビジュアルや方法がアイドル映画すぎてそこがなんかなあ、と。

僕のような小林武史、岩井俊二好きの人間は勝手に観にいくから、ジャニーズファンや一般の集客数を増やすために、あのような宣伝ビジュアルや方法なのでしょうか。で、蓋開けてみたらアイドル映画じゃなかったという感じなのかなあ。

でも、面白かったです。

まだまだ観たい映画が目白押しなので、次は何を観ようかと画策中です。
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日曜日にようやく見れた。
周りの評価が著しく高く、必然的に僕自身の期待値もあがっていくわけだけど、
その期待値を大きく超える傑作でした。

この映画は「肯定」の映画なんだと思う。
アナログもデジタルも。全部認めちゃって肯定している。
もちろん、それに伴う弊害や障害も考慮に入れながら、肯定している。

見ていて、清々しいんだよね。
作品としても素晴らしいし、エンターテイメントとしても素晴らしい。
きちんとお客さんの目線にたって、1800円払ってよかったっていう作りになってる。

「時をかける少女」があまりにも傑作で、今回はどれくらい突き抜けるんだろうと思ったけど、
見事に突き抜けてくれたなあ。

細田守の映画って、音や匂いが聞こえてきそうなんだよなあ。
空に広がる入道雲も、蚊帳で寝返りするときに聴こえるシーツのこすれる音とか、
ご飯の匂いとか、なにより夏の匂いが、画面いっぱいに広がっていて、
僕はスクリーンを通して、「夏」を感じた気がしました。

同時にデジタル世界の表現は村上隆的な印象も受けつつ、すごくよかったと思った。
そこにはアバターだけど、確かに人格がきちんとあって、息づいている気がした。

映画としての落としどころも、ここしかないよねっていうところにきちんと着地するところが
すっごく気持ちよかった。

友人のありったけも言っていたけど、
誰しもが楽しむことのできるエンターテイメント作品って、
「観ているみんなが、“次、こうなるかも”といった先読みを共有しながら一緒に進んでいける」ものだなぁとよく思うんです。つまりベタな展開がいい。

まさにその通りだなあと。

いやー良かったなあ、見れて。

しかも、見れたのが東京の新宿とか渋谷とかじゃなくて、
一歩足を伸ばせば、田園が広がる場所でこの映画を見れたことが、
余計いいなあって思ったんだよなあ。

この映画を見て思うのは、人と人とつながりってこういうことだよね。

アナログでもデジタルでも、それは同じこと。

iTunesで山下達郎の曲をダウンロードしてしまった。。
DVD購入しよーっと。
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伊坂幸太郎を好きになったのは何年前か。

今や知らない人はいないほどの売れっ子作家だ。
そして、空前の映画化ラッシュ。

最近の作品はあまり心に響かないけど、初期の頃の作品はいつまでもずっと大事に取っておきたいくらい好きだ。

そんな中でも「重力ピエロ」はいちばん好きな作品だ。

映画化を知り、監督が森淳一だと知り、これなら原作の魅力を損なわず、いい映画ができるのではないか。
そんな思いを抱きながら過ごした数ヶ月。

今日、ようやく鑑賞。

結論から言うと「傑作」だった。
小説の素晴らしいところがきちんと含まれていて、且つ映画ならではの力が宿った素晴らしい作品だった。
スタッフが心底この小説が好きな気持ちが伝わってくる。

ミステリ要素や謎解きは小説同様、エッセンスに過ぎない。

この映画は「最強の家族」話なのだ。

森淳一の丁寧な演出と、渡辺善太郎の音楽、中村裕樹の照明、加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香などの完璧な役者布陣。
小説と寸分の狂いのない配役。

「光も闇もなければ、人間は前には進めない」

絶望を拾い集めると希望になる。

そんな映画だ。

映画でこんな台詞がある。

「楽しそうに生きていればな、地球の重力なんて消えてなくなる」
「そうね。あたしやあなたは、そのうち宙に浮く」

どれだけ辛いことや悲しいことがあっても、
楽しそうに生きていれば、重力を超える。

すごく心に震えたんだ。
すっごく。

大事な作品が映画という形に変えて、またひとつ増えた。

重力を超えて、踊るピエロのように、
僕も自分の人生に立ちはだかる重力を超えていきたい。
楽しそうにね。

今、見れてよかった。
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【おと・な・り】




日曜日。恵比寿にて。

熊澤尚人監督の作品は個人的にはすごく好きなんだけど、やっぱこの監督って好き嫌いが大いに別れるなあと改めて思う。

僕は面白かったです。

脚本などはあまあまで、突っ込みどころ満載なんだけど、岡田くんのかっこよさと麻生久美子の美しさに、まあ、いいかって思えてしまう(笑)

僕らの世界はきっと、どこかの誰かの世界と繋がっていて、それは実はとても大切なものだったりするんだなあと映画見ながら、考えていました。

それはこの映画のように「音」だったり、日常の中の小さな小さなモノの中に隠れていて、僕らは日々のそういう小さな小さなモノに、どれだけ気づいていけるのかなあと。気づいていきたいなあと思うわけで。

映画は「お隣り」と「音鳴り」がかかってるんだけど、好きなタイトルです。

現実的は全くありえない設定の物語だけど、見たあと、心がほんわか暖かくなるそんな映画です。
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【ハルフウェイ】


「ハルフウェイ」の公開を知った去年のいつか。
今か今かと僕は待ちわびていた。

プロデュース岩井俊二×小林武史

この組み合わせだけでもうご飯は三杯はいけるといった二人組だ。
脚本・監督は「ロンバケ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」の脚本家・北川悦吏子。
北川悦吏子自体はそんなに好きではないのだけど、映画【ハルフウェイ】は観たかった。

今日が公開初日。
素晴らしい映画だった。

10代のあの刹那的な一瞬が見事に描かれている。
台詞は98%役者たちのアドリブで構成されている。
あの北川悦吏子が脚本の言葉をほぼ放棄したのは意外だった。

でも、その成果は明らかに見て取れる。
主演の北乃きいちゃんも岡田将生くんもすごく自然体で演じてて、すごくよかった。
言わされてる感がなくて、その場に生きる彼らから発せられる感じがとてもよかった。
台詞のひとつひとつが生きているといった感じ。

放課後や教室、夕暮れの帰り道、水のある広場。
大人になった今とはなっては忘れがちだけど、世界がすべて大好きな人で作られてて、その世界が遠くなったり、なくなったりすることにものすごい恐怖感を覚えて、相手を傷つけ、自分も傷ついてって。

僕の頭の中は10代からあまり変わってないので、そこらへんがすごくよくわかる(笑)
大人になれよって感じだけど。。。

「衝動」
この映画の結構キーワードだと思う。

映像は岩井俊二のスタッフによるため、相変わらず素晴らしい。光の粒子が見える感じとか、手持ちカメラでの記憶移入しちゃうような感じもいい。撮影も編集もロケハンも岩井俊二の影響が多大だから、岩井映画の近いのは当たり前だけど、岩井俊二好きとしてはたまらない。

音楽も小林武史だから、普通の映画でさえ、1.5割り増しに見えるのに、この映画ではより多くの世界観、感情、瞬間を音楽が彩っている。最高です。salyuの主題歌もいい。良すぎです。

85分という短い時間の中に、凝縮された10代の刹那の瞬間。
心がちくっと痛くなり、同時に心が立ち止まるそんな映画です。

なんか一緒に行った相手が岩井俊二の【四月物語】の前段の話みたいな気がするってのはよくわかる。言い得てる。

だけど、それはまだ 物語の途中。

コピー通りの映画でした。
また観たい。

さて、岩井俊二の最新作【NEW YORK I LOVE YOU】が早く観たい。
オムニバスの5分間だけとはいえ、彼の「監督作」を観れるのは至福でならない。
主演はオーランド・ブルームとクリスティーナ・リッチ。
期待大だ。
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チェ28歳の革命/チェ39歳別れの手紙


スティーブン・ソダーバーグによるチェ・ゲバラの伝記映画。
二部作からなるこの映画を先々週と今日見てきた。

『チェ28歳の革命』はキューバ革命成立後までを描き、『チェ39歳別れの手紙』はボリビアで再び革命の旅に出たゲバラが処刑されるまでを描く。

昔からチェ・ゲバラが好きで、いろんな本を読んだりしていた。
そのゲバラを描いた映画は数あれど今作の特徴は極めて史実に忠実だということとゲバラを演じたベニチオ・デル・トロの渾身の演技だ。

ガエル・ガルシア・ベルナルが演じた若きゲバラ『モーターサイクル・ダイアリーズ』と合わせてみれば、より楽しめる。

映画は先にも書いたように、ゲバラの半生を描いるため、ゲバラの人生を知っている人にとってはさして新鮮味はないけれど、やっぱりチェ・ゲバラという男はどれだけ偉大な男だったのかを思い知る。

Tシャツなどで顔だけはやけに知られ、彼がいったい何をしたのか、成し遂げたのかを知っている人がどれだけいるだろう。

確固たる信念をもち、革命に捧げた彼の人生は、どれだけのものだったのだろうと想いを馳せる。家族を愛しながらも、革命、平和、解放のために人生を捧げたゲバラ。
男の鏡とはまさにこのことだ。

今も正義の、革命のアイコンとして崇拝されている彼の生き様は大いに見習う点があるなあと感じた、ほんと。

最後にいくつもの名言を残してきたゲバラの中でも、僕の最もお気に入りの言葉でしめようと思う。

もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、
救いがたい理想主義者だといわれるならば、
できもしないことを考えているといわれるならば、
何千回でも答えよう、そのとおりだ、と


カッコよすぎる。
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