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ゴールデンスランバー

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伊坂幸太郎最新作

ゴールデンスランバー

ビートルズ曲名がそのままタイトルになっている本作。
最近、仕事関係の本ばかり読んでいるので、ちょっと前に大量に小説を購入。
「小説」が読みたい時期なのです。その最初の一冊目がこれ。

物語としては、ある日首相が仙台で暗殺されるところから始まる。
主人公の青柳は大学時代の友人に呼び出され、こう言われる。

「お前、オズワルドにされるぞ」

青柳は首相暗殺の犯人のぬれぎぬを着せられてしまう。
そこから青柳の逃走劇が始まる。

伊坂幸太郎がエンターテイメントに徹したらどうなるか。
これが今作のテーマだったらしい。

レビューを読むと大絶賛も多いけど、
正直にいって、自分の感想としてはまあまあ。
☆三つくらい。

でもね、めちゃくちゃ構成はしっかりしてるし、伏線の貼り方や回収は見事。何より読者を飽きさせないテンポのいい文章。これだけでもじゅうぶんに読む価値はある。これって意外に気づかないけど、すごいことだと思う。
それに面白いんですよ。決してつまらないわけではない。

じゃあ、なんで?というとご都合主義な感じがどうしても否めないから。
個人的にはね。

それがどうしてもひっかかった。
たぶん、映画化とかしちゃったら間違いなく駄作に終わる感じ。
余談ですが、伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」の映画はとても好きです。

閑話休題。

まあ、でもケネディ暗殺を下敷きにしてるところとかも面白いし、ラストシーンはちょっと胸にきました。こういうラスト僕は好きです。これも見事な伏線があってこそのラストシーン。ここは見事だなあと思いました。

どちらにしても、読む価値は多いにある本だと思います。

残りの本もちょくちょくレビューしていきます。
by ground0803 | 2008-04-11 01:35 | 書籍